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中古車購入時のバッテリー事情は?押さえておきたいポイントも紹介

 

バッテリーといえば、かつては自動車の電装部品やエンジンを起動させるために用いるのがメインでした。
一方、近年ではハイブリッドカーやEVの登場によって、バッテリーは年々重要度を増している部品になってきています。

 

さらに気になるのは、バッテリーをある程度消耗している中古車の場合です。
中古車の場合は、バッテリーの整備や点検は納車時どうなっているのでしょうか。

 

そこで今回は、中古車購入時のバッテリー事情やポイントについて解説します。

 

販売されている中古車のバッテリーは新品?交換してくれる?

結論をいえば、販売されている中古車のバッテリーは新品ではありません。
その点は、後述します。

 

ここでは、中古車購入時のバッテリー事情についてみていきましょう。

 

バッテリーの状態については明確なルールがない

中古車販売については、悪質な業者が生まれないためにさまざまな規制があります。
ただし、バッテリーに関しては、中古車販売時にそのまま使用できるため、明確な取り決めがないのも事実です。

 

そのため、バッテリーを点検こそしているものの、必ずしも新品交換しているわけではないのです。

 

中古車購入時にバッテリー交換は可能?

結論をいえば、わかりません。
実際に中古車購入時にバッテリー交換をしてくれるかどうかは、店舗によって異なります。

 

販売店の自主ルールで希望すれば有償で新品のバッテリーへ好感してくれるところがあるものの、整備をほかの場所で行っている中古車店では受けてくれないことも少なくありません。

 

一方、傾向としてディーラー系の中古車店やディーラーが認定中古車として販売している中古車については、多くの場合交換してくれることがほとんどです。

 

そのため、もしバッテリーが気になったら、有償で交換してもらうこともできます。

 

注意点としては、販売店で中古車のバッテリー交換を行うと、費用がカー用品店や整備のできるガソリンスタンドに比べて高額になる場合があります。

 

とりあえず交換を希望する場合は、値段を聞いてみてから、その中古車のバッテリー交換費用の相場を確認して相場と同じか安ければ依頼するのがおすすめです。

 

ハイブリッド車やEVの中古車のバッテリーは高額

ハイブリッド車やEVも多く中古車市場に入ってきました。

 

このような状況は、中古車業界では望ましいことであるものの、購入者はバッテリーの消耗したそれらの車を購入することに注意が必要です。

 

なぜなら動力で使用する目的で搭載されたバッテリーは大型で交換に手間がかかり、費用も高額なものになるケースもあるからです。
たとえば、ハイブリッド車の場合は純正品の場合50~70万円、互換品を使っても30~50万円が相場になっています。

 

さらに完全なEV(BEV)のバッテリー交換に関しては、近くの整備場でできないケースもあり、場合によっては100~200万円かかることもあるのです。

 

中古車は価格の安さが魅力の一つとなっているものの、このような状況では本末転倒といえます。
そのため、ある程度バッテリーについては注意を払うことが重要です。

 

中古車購入時のバッテリーで押さえておきたいポイント

中古車購入時のバッテリーで押さえておきたいポイントは次の点が挙げられます。

・基本的にバッテリー保証がついている中古車は少ない
・バッテリー交換をしていないことがほとんど
・わかる範囲でバッテリーの状態を教えてもらう

 

基本的にバッテリー保証がついている中古車は少ない

基本的にディーラーの直営中古車店の一部の車種でもない限り、バッテリー保証がついている中古車は少ないといえます。

 

しかも、そういったバッテリー保証を付けている中古車店でさえ、一部の中古車に限られていたり、外国メーカーなどバッテリー交換が特殊な車に関しては保証外としていたりするケースがほとんどです。

 

さらにバッテリー保証が付いていても一年程度なので、バッテリーの価格を考えると、ほしい車を見つけて早めに新品のバッテリー交換を専門店でしてもらった方が良いといえます。

 

バッテリー交換をしていないことがほとんど

中古車は、ネットで見ても見学しても室内の様子や外装の状態、タイヤのすり減り具合については詳細に教えてくれます。
一方で、バッテリーの状態についてまでは詳しく教えてくれないケースがほとんどです。

 

つまり、販売時にそこまでバッテリーのコンディションに対してきちんと整備しているところは、多くないことを意味します。
事実、バッテリー交換をしていないケースがほとんどで、それはハイブリッド車やEVの動力部分のバッテリーも例外ではありません。

 

なぜなら、利益を確保するにはバッテリー交換のコストは負担が大きく、交換して上乗せすると価格競争に不利となることが多いからです。

 

そういった意味で中古車を購入する場合は、バッテリー交換がされていないと理解したうえで購入するようにしましょう。

 

わかる範囲でバッテリーの状態を教えてもらう

中古車店にわかる範囲でバッテリーの状態を教えてもらうこともポイントです。中古車店でも不動車を売る気はありません。

 

そのため、事前にさまざまなポイントをチェックして、中古車を商品化(販売できるコンディションにすること)しています。
そこで得られた情報が中古車店にストックされているケースも多くあります。

 

そのため、購入前にどの程度バッテリーが弱っているのか、あるいは健全な状態にあるのかを教えてもらうと、購入後すぐに好感した方が良いのかわかるでしょう。

 

まとめ

中古車を購入する際のバッテリーの状態は、販売店にとって保証内容が異なります。
さらに同じ販売店でも特殊な車両や外国のモデルでは保証内容がない場合も少なくありません。

 

ただ、いずれの場合にも言えることは、メーカーや販売店にかかわらずバッテリーは消耗品であり、個別の車両によって状態が違うということです。

 

そのため、古い車でもバッテリーが元気な場合もあれば、高年式の中古車でも整備が不十分だとバッテリーが消耗しきっている場合もあります。

 

どうしても中古車のバッテリーが気になる場合は、事前にバッテリーの状態を確認してもらい、そのうえで車整備の専門店などへ持って行って交換してもらいましょう。

 

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